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ISHIDA
KOHEI
"Drifting Hospital" / Futuristic Design / System Design
漂流する病院。
末期患者のための新しい病院の在り方。
自動運転が普及するなら、病床も自動運転にできる。「病院」という建物にとどまる理由はない。例えば公園で子供と遊ぶことを「リハビリ」とし、なじみの定食屋を「病食」とみなす。そして時々本当に必要な時だけ、治療インフラに接続する。「ここではX線」「今日は採血」とゆったりと都市をめぐればよい。当たり前に都市で暮らしているからこそ、気を強く持って生きていくこともできる。
最期には、会いたい人に自由に会いにいくこともできる。二人で思い出の場所を、自由に散歩することもできる。
モビリティの機能、都市空間の変化、病院としての機能システムをデザイン。
街のなかで死ぬ。CO2が身体を冷やし、霊安室へ運ぶ。しかしモビリティに残ったAIのデータは遺志となり、死者は最期の挨拶へと都市を漂流し始める。
病床は新たな身体のようなもの。それに合わせた家具を公園に配置する。その周りには子供も病人もあつまる。
必要な時にサブインフラに接続。これで活用されない医療インフラもフルに活用できるようになる。
自動運転後の都市空間での一コマ。自分で運転できなくていい。街灯を消してしまってもいい。星空に抱かれる。秋夜の風と戯れて、ぼんやりと眠る。
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